コロナ自粛期間に読みたい!海外ホラー小説5選

マーク・Z・ダニエレブスキー著『紙葉の家』(2000年)

「発見された文書」として提示されたユニークな著書。一部のページには、とても長い脚注が付けられています。

アッシュ・ツリー・レーン沿いの新しい家に引っ越してきた、とある家族に焦点を当てたストーリー。新しい家の中に入った家族は、家の内部が外見から測ったよりも広いことに気がつきます。

この手の物語によくあるように、若者たちは、ある怪物について話し始め、やがて家の奥からうなり声が聞こえてくるのでした…。

ロバート・マラスコ著『家』(1973年)

お金に困っているロルフ一家は、夏にクイーンズのアパートメントから逃れるために、ニューヨーク北部の別荘を借ります。隠れ家のような場所にあり、プールや専用ビーチもあります豪華な別荘。

がしかし、この一見のどかな別荘の賃貸契約書には、「所有者の老母の面倒を見てほしい」という奇妙な条件が書かれていました…。その結果、奇妙で悲惨な出来事が起こります。

この著作『家』は、1977年に出版されたスティーブン・キングの人気小説『シャイニング』の着想元になったと言われています。というのも、どちらの物語も「人格の急激な変化」を描いているからでしょう。

シャーリイ・ジャクスン著『丘の屋敷』(1959年)

Netflixドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』が気に入った方は、原作となった小説『丘の屋敷』をぜひ読んでみてください。この小説はドラマと全く異なります!

この短編小説は、史上最もすばらしいホラー小説のひとつとみなされており、また著者のジャクスンは幽霊物語の名手と呼ばれています。

物語の主人公は、超自然現象の存在を証明することを使命としているモンタギュー博士。博士は夏の間、丘の屋敷を借り、超常現象に遭遇したことのある人々を何人も招待します。なぜなら、この屋敷は多くの暴力的な殺害や自殺の現場となった場所で、悲しみに暮れる幽霊が出現するかもしれないからです…。

ダフニ・デュ・モーリエ著『レベッカ』(1938年)

物語の語り手である匿名の若い女性は、マキシム・ド・ウィンターという年配の裕福な男性と恋に落ち、イングランド南西部にある人里離れた彼の屋敷「マンダレイ」に移り住みます。

彼の前妻であるレベッカは、前の年に奇妙な事故で亡くなっており、この屋敷は彼女の思い出が詰まった神殿のような趣となっています。

以前からの使用人、とりわけレベッカの親友であったダンヴァース夫人は、夫との新しい生活を築こうとする若い花嫁をことごとく妨害。なんと悪意のある力がこの邸宅で働いているのでした…。

シャーロット・パーキンス・ギルマン著『黄色い壁紙』(1892年)

心身ともに抑圧されていく様子が一人称で綴られる悲痛な物語。

主人公の女性は、部屋に幽閉されていく中で、まるで壁が動いているかのように、さらには壁紙の裏で誰かが動いているように感じ始めます…。